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クライドルフ、伊万里の大皿、王羲之、おおやちき再び

ただいま絶賛残業中の毎日を送っていますが、なんとか時間を作って行ってきました。

「スイスの絵本画家クライドルフの世界」

去年渋谷のbunkamuraであった時に見逃して残念、と思っていたら横浜そごうに来てくれて
ありがたやな展覧会。そごうはミレニアム・メンバーになってるんで(睫毛のおかげで
ポイントが貯まる)、無料で入れるのでした。

さて、エルンスト・クライドルフのことをこの展覧会があるまでわたくしは知りませんでした。
彼は19世紀後半から20世紀初頭のいわゆる「挿絵の黄金時代」のさきがけを作ったひとりなの
ですが、グリーナウェイやラッカム、サー・テニエル、そしてニールセン、デュラックなど
イギリスの画家やイギリスで活躍した画家のように「目立って」いませんものね。日本語の
Wikiにも載ってないもの。
でも、故郷のスイスではもちろん、ドイツでもとても愛されている画家なのだそうです。

繊細で美しい絵ですが、補中網と虫かご持ってノッパラをうろうろしていた少年が透けて
見える。
わたくしのお気に入りは「眠れる木」と「バッタさんのきせつ」 前者は嵐や火事に
「ぎゃおー」とパニくる木たちがお気の毒なんだけど笑える。後者は能天気なバッタさんたちが
何とも…。

そして図録が素晴らしすぎて、ええっ、こんなに充実した内容なのに2500円でいいの?なの
でした。なんせ代表作の「花のメルヘン」まで別冊でついてるもんね。Bunkamuraのオンライン
ショップで扱っているので、ご興味がある方はどうぞ。 
その図録をパラパラめくっていたら、協力 ミナ・ペルホネンという文字発見! なんと
皆川さんはスイスに行った時、クライドルフの初版本を手に入れたそうで、今回の展覧会に
貸し出していたのでした。会場では気づかなかったわ~。そして図録にコラムも寄せているの
でした。

「伊万里 染付の美」

続いてもそごう美術館。
この頃 そごう はがんばってるわー。クライドルフに引き続き、見ごたえのある展覧会です。
江戸時代後期の料理文化隆盛期に作られた大皿。どれも直径30センチを超える大きさです。
「ハレ」の場で活躍した皿たちですが、美術品でも柿右衛門などのいわゆるブランドものでも
ないので、今まではあまり価値を認められていなかったらしい。

印象は「ヘタウマ」ツッコミどころ満載です。 作った職人たちは絵付けのプロではあるが、
絵師ではないですからね。超絶技巧の緻密な文様とゆる~い えべっさん(恵比寿)や動物たちとの
ギャップが何とも。あんまり絵が上手すぎると料理を盛り付けるというお役がどこかいっちゃう
しね。
笑っちゃったのが牛の後ろ姿を描いた皿。複数の牛がすべてお尻をど~んと向けてるんですよ。
一頭は片足をちょとあげたりして。これは料理を盛るにはちょっと…な感じ。
大皿は140点ほど展示されていて、全部一人のコレクター所蔵のものらしい。いや~これだけ
集めるなんて、頭が下がる。

そごうは次になんと「山口晃」展をやってくれる。楽しみだぁ~


東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」

うわ、140年だって。トーハクすごい。
てことで、王羲之です。 書=地味、だから人が少ないだろうと思っていたら、NHKでど~んと
特集やってくれちゃったもんで(しかも終了間近)人の多いこと。

チケット売り場に並んでいたら、年配のご婦人が「差し上げます」と招待券をくれた。ラッキー!
時々そういう親切な方がいらっしゃるのですよ。

王羲之は書を芸術まで高めた、ということで「書聖」といわれ崇められている人物。
1700年ぐらい前の人ですが、いまだに書の手本として影響力が絶大なのだそうです。でも、真筆が
存在しない! 彼の書を愛しすぎた唐の太宗が最高傑作とされる「蘭亭序」を含む真筆の数々を
自分と一緒に墓の下に持って行っちゃったらしい。その後戦乱などで真筆はことごとく失われ、
今は複写と拓本のみ。太宗は罪作りな人ではあるが、複写を書の手本として世に出したからケチでは
なかったということかしらん。
複写というのが唐代に編み出された超絶技巧で、テレビの特集でその技法が公開されていましたが、
ほんと中国ってとんでもないもの作り出すのね。
王羲之の書自体より、人々の思い入れのすごさに圧倒される展覧会でした。
王羲之本人は筆まめな鵞鳥好きのおっさんで、生前から書の名人として知られてはいたが、まさか
「神」扱いになるとは思ってもいなかったでしょうねえ。

王羲之を見た後、おおやちき展にも再び行きました。翌日で終了、しかも別イベントがあるという
ことでレイアウトがちょっと変わっていましたが、前回は作品の制作年が表示されていなかったのが
表示されていたり、ハヤカワのSF文庫の表紙の原画が出ていたりと会期中にいろいろと工夫が加え
られたようです。一番新しいのはやはり昨年の「グラム黄金時代」、70年代後半のピンナップとして
雑誌付録でついてたイラスト群を彷彿とさせる作品で、失礼を承知で言いますが、まだまだこういう
絵が描けるんだなあそして描き続けて欲しいと思ったのでした。

ところでグラムといえば、V&Aでボウイさんのゲイノー生活50周年記念展が始まってるのだった。







2013-03-23(Sat) 05:05| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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