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広重の江戸

BSプレミアムで放送されたのをたまたま見始めたら、平日の真夜中なのに最後まで見てしまい
ました。 「ハイビジョン特集 時空の絵師・歌川広重 〜名所江戸百景の謎〜」

わたくしは歌川といえば国芳の方に思い入れが強くて、広重は「お茶漬け海苔な人」
だったんですよね。でも、広重は国芳と同い年で晩年はあの安政年間。江戸時代が
終焉に向かって走り出した時期ですね。 

お侍視点の安政は黒船来航、日米修好通商条約、安政の大獄、桜田門外の変、となりますが、
江戸の町人視点だと黒船は一緒だと思うけど、大地震による倒壊と焼失、更に台風による
暴風と大洪水、そしてコロリの大流行となる。いずれにしてもあの短い時期にあれだけ大事件、
厄難が続いたのは珍しいんじゃないだろうか。
そして桜田門外の変から7年で大政奉還、ちょっと愕然。

「名所江戸百景」がそんな混乱の中で制作されたというのは今まで思い至りませんでした。
時代背景を考えると「お茶漬け海苔な人」なんて失礼なこと言えないわね。ほんと申し訳ない。

番組では広重は頭を丸め、並々ならぬ決意を持って制作にとりかかったと語られます。
彼が描いた江戸は安政年間に目にした実際の江戸の光景と違うもの。大地震と大洪水で崩壊する
前の江戸のどこか能天気な日常風景です。その中に復興に向けて動き出した町人たちの姿も
描き込みました。このシリーズが世に出ると、大ベストセラーになったそうです。当時の人々は
切ない気持ちにもなったでしょうが、どんなに元気づけられたことでしょう。

おっとり能天気な風景だけではなく、お台場建設のため切り崩された桜の名所、品川の
御殿山の無残な姿も描いている。八代洲河岸(やよすがし=今の八重洲辺り)生まれの江戸っ子
らしいお上に向けた痛烈な批判を感じますね(広重本人は火消同心を勤めたれっきとしたお侍
ではあったのですけど) 

機会があったら実物を1枚1枚丁寧に見ていきたいなあ。3年前に太田記念美術館で公開されたの
ですが、スルーしたんだよねえ。惜しいことした。


2013-01-30(Wed) 03:47| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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