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エル・グレコの前にエル・グレコはあらず、エル・グレコの後にもエル・グレコはあらず

エル・グレコ展を見てきました。
greco_convert_20130129024143.jpg

NHKネットクラブというのがあって、ひょんなことから入会(無料)したのですが、イベントご招待に
エル・グレコ展特別鑑賞会を見つけて申し込んでみたら当たってしまったのでした。
美術館の休館日を利用してのイベント、イヤホンガイドを無料(なんと!)で貸してくれるし、グッズ
売り場もオープン、東京で開催される大きな美術展は平日でも大混雑で、覚悟して見なくちゃならんので
ホントこういう催しっていいですね。

さて、以前プラド美術館展でもちょこっと出てきたエル・グレコ、今回は堂々の主役でございます。
最初は肖像画家としてのエル・グレコ、次に宗教画家としてのエル・グレコという展示。どの絵にも
解説がついていますが、できれば新約聖書の福音書のどれかを読んでいた方が楽しめるかも。

エル・グレコは巧い画家なんですよ。彼が描いた肖像画を見るとしみじみわかる。画家の前に立ったり
座ったりして「さて、今日は何を話そうか」というような表情の人々。なんかねえ、唇が動きだしそうな
感じなんですよ。エル・グレコの自画像も「私の半生をお話ししましょうか」って顔してるしね。
見ていて楽しいけど堅実な絵でもある。

それが宗教画になると一気にイっちゃってる絵になっちゃう。いわゆるマニエリスム、宗教画のあの
びよ~んと長くてうねった人物像は教会の高い所に掲げて見上げる絵だからああなったのだ、と
わかっていてもやはりヘンな絵なんだなあ。
彼はカトリックの教義に則った正しい絵を描いているらしい。当時使われていたギリシャ語訳の聖書
も正しく理解していた(母国語だもんね)んだが、かえってそれが暴走の素なのかしらん。
だからまあ、フェリペ2世はエル・グレコの実力を認めながらも「使えねー」となったのかもしれない
けどねえ。

でもね、日本人には受け入れられやすい絵だと思いますよ。漫画や劇画を見慣れた目には
面白がれる要素がふんだんにある。
特に目玉の『無原罪の御宿り』 「一度見上げたら、忘れられない」って巧いコピーだなあ。
なんかねー、長崎の土着のカトリック信仰と似たテイストといえばいいのかな、そんな感じ。
描き込みが多いけど肉肉してないし、適度に俗っぽさがあってトリップしそうな危うさもある。
他の画家の『無原罪の御宿り』と比べたら異質な絵だわね。

しかし『無原罪の御宿り』ってすごい訳だなあ。 カトリック独自の教義ではありますが、誰が
最初にそう云い出したんだろう。

ネットで探るとエル・グレコは現代のスペイン人にはあまりウケがよくないみたいです。
外国人だからということもあるのだろうけど、「クレージーだからおかしな絵を描く」なんて
云う人もいるらしい。えー、ピカソは、ダリは、ミロは、ガウディはどうなのよ!

エル・グレコとフェリペ2世といえば河惣益巳の『サラディナーサ』ですな。 河惣さんの絵は
ちょっと~なのですが、話は面白いです。




2013-01-28(Mon) 23:30| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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