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見たもの一覧:お雛様と絵巻

根津美術館『虎屋のお雛様』

改装前の根津美術館で見たのいつだっけ、と調べたら6年前。その時の日記に「オバちゃん達がうるさい」と書いていました。わたくしもオバちゃんではあるが、もっと上の世代ね。 前回はオバちゃんグループの一人が箱枕を見て「姑が使っていた」と言い出し、それから延々と姑の悪口を傍で聞かされてたまらんかったのよね。
そして今回も以前と同じくオバちゃん達は五月の蝿。姑の悪口は無かったが、いちいち説明文を読み上げ、しかもトンチンカンなコメントを言い合うグループが後ろにいて「うへぇ」だったのでした。次回があれば、友人おすすめのイヤホンで音楽聴きながらで見よう。

とはいえ今回も給金以上の仕事をしてしまう職人の心意気を大いに堪能したのでした。 
前回は雛道具の細かさ美しさにひたすら「おおっ」となったのですが、今回は主役(雛人形)にもちゃんと目が行きました。大河の影響かしらん。
虎屋のお雛様は京雛です。お江戸のお雛様と比べて切れ長の目。男雛女雛はおすましなのですが、三人官女が「アクション官女」なの。3人とも立ち雛で、「ささ、宮さん、おっこん(御九献=お酒)召し上がれ」と迫ってくる感じ。官女以外の家来集も動きそして表情があって面白い。
お道具類では尾形乾山や宮川香山(眞葛焼)のレプリカ発見!てか、前回も見たはずなんだが見飛ばしてた。ここ数年日本美術を見て回っているのがお役立ちだわね。しかし、一応子どもの玩具でしょ。なのにこんなにマニアックな陶器作ってどうすんの。
実際に飾ると15段にぎっしり。ご維新で大名家だけでなく雛道具商も潰れて散逸してしまったお道具類を一つ一つ集めては桃の節句が巡ってくる度に楽しみながら飾ったんでしょうねえ。戦前は毎年飾っていたけど、戦後は6年前に公開されるまで60年間眠っていたそうです。それでも保存が行き届いていて欠けることも傷んでいることもない。素晴らしいコレクションだと思います。

東京国立博物館『ボストン美術館』展

光琳や蕭白、等伯、そして平治物語絵巻を楽しみに行ったのですが、わたくしが心惹かれたのは仏教美術と吉備大臣入唐絵巻。もちろん龍も虎も松島もすっごくよいんですよ。 でも、「なに、このお宝たち!」と不意打ち食らった感があるのが仏さんたちと真備&仲麻呂だったんだわ。
快慶が作った弥勒菩薩立像、なんて綺麗なの! あと馬頭観音菩薩像ですな。わたくし馬頭くん大好きなんです~。すごくカッコイイ。普賢延命菩薩像もステキ。
そして真備くん。 唐に渡ったはよかったが、唐人に難問吹っかけられてさぁてどうする~て話。楼門に閉じ込められた吉備真備のところに死しても望郷の思い深く遂には幽鬼となってしまったた阿倍仲麻呂がやってくる。真備くんから日本に残してきた家族の消息を聞いて涙するも安堵した仲麻呂くんはお礼に真備くんを助けてくれるんですね。極楽浄土を願い、地獄を怖がったはずなのに、幽鬼を西洋でいうところの悪魔のようなものとはみなしていない当時の人たちの感覚が面白い。真備くんと仲麻呂くんがひゅ~んと空を飛んだりするんですよ。すごくキュートで楽しい絵巻でした。
他に刀剣類や着物などの展示もあります。日本の刀って刀身自体が芸術品でしかも名品は優れた実用品(よく切れるってことね) 「妖刀」という言葉が思い浮かびました。松永弾正に殺された足利十三代将軍義輝のことも考えたり。
ご維新後の混乱期に海を渡った国宝、重文級の絵画や彫刻そして工芸品。このお宝をどうして手放しちゃったのかなあ、今日本にあったら、と複雑な気持ちになりますが、もしかしたら戦中戦後に焼失や散逸という目に遭ったかもしれない。そう思えばボストンのコレクションになったことはよかったのでしょう。





ところで平治物語絵巻、ボストンから「三条殿夜討巻」が里帰りしたのに合わせて公開中の「六波羅行幸巻」と「信西巻」も見てきました。

いや~、一部分とはいえ3巻とも見ると面白い! 二条帝が女房に化けて女車で脱出する場面の牛飼童が笑い飯の西田にそっくりなのと自害した信西が結構いい体してるのには大ウケ。信西の首実検をする信頼(たぶん)が「そんなもん見とうもないわ」と嫌そうな顔しているのも笑える。大河の時はどういうふうになるのかな、と今から楽しみです。

「六波羅行幸巻」はトーハクの本館で展示してますから、ボストンに行くなら是非こちらもご覧になることをお勧めします。こっちは土日に行っても混んでないからじっくり堪能できますよ。

「信西巻」があるのは静嘉堂文庫美術館。こちらは世田谷区岡本にあるのでちと遠い。二子玉川からバスに乗って、さらに丘の上にあるのでゆるゆると坂を上らなくてはなりません。でも、信西巻だけではなく、岩崎弥太郎の息子と孫が集めた逸品揃い(ほとんど国宝&重文)なので行く価値ありです。 国宝でも重文でもないけど、牧童が朝牛を曳いて仕事に出かける英一蝶の絵はお勧め。
 
美術館の周囲は以前は岩崎家の広大な所有地でした。坂の下は岡本緑地という水生生物の保護地域にもなっていますので、森林浴も楽しめます。

静嘉堂文庫の所蔵庫と庭園。
DSC02225.jpg DSC02221.jpg

岡本緑地。
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2012-05-01(Tue) 02:39| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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