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見たもの一覧:感想 『古筆手鑑』

実は昨年末から3月にかけて見たもので一番感動したのは、出光の「古筆手鑑」だったのでした。
行く気満々ではなく、招待券を貰って最終日に「ちょっくら行ってみようか」てな状態で出かけたら
すご~くよかった。タダ券で見させてもらって申し訳ないぐらい。

古筆についての説明はこちら(Internet Museumから借りてきました)
「古筆」は、近世前に書写された写本類、中でも最も量の多い歌集等の仮名書きのテキストの総称に
用いられる。近世に入る頃、稀少な古筆は断簡に分割され始めた。この断簡を古筆切といい、
江戸時代には古筆切を蒐集、鑑賞するためのアルバム、古筆手鑑が発達した。



その中の名品中の名品、国宝になってしまった三大手鏡のうち二つを展示、という考えてみれば
ものすごく贅沢な企画。
藻塩草(京都国立博物館蔵)
見努世友(出光美術館蔵)

天皇から公家、僧侶、武家の名だたる人たちの『手』であろう文字の断簡(もちろん三筆・三蹟もあり)
が集められています。であろうというのがミソね。
全て『伝 ○○○○』となっていて、真筆じゃないかも~なんですな。 でも、真筆だろうが
そうじゃなかろうが、筆跡の素晴らしさには偽りはない。 
日本人ほど「書かれた文字」に対してこだわりのある、というか愛着をもっている民族もいないん
じゃないだろうか。「言霊」が文字となって現されると、その持つ力が倍強されるのを感じる。

「伝」ではあるけど歴史上の著名な人物による筆を見つけると、その人生まで浮かび上がってきて
なかなかに楽しい。大塔宮護良親王の、武芸に秀でた皇子らしく力強い文字。紀貫之や西行の
繊細でたおやかな文字、藤原定家のねっちり粘っこい文字。出家後の熊谷直実の筆を見つけて
「わ~い、熊谷陣屋だ~」と言ったら、横にいたクマ(一緒に来ていた)が「おっ、字が書ける
ようになったんだな」と一言。当時の武士は字なんてマトモに書けるヤツはいなかった、と
歴史オタのウンチクを披露してくれました。直実は法然のとこに行ったから、そこで修行して書ける
ようになったのかなあ(あくまで想像。真筆かどうかわかんないから)
加賀前田家が作った『浜千鳥』という手鑑もありました。編纂させたのは二代藩主利常(鼻毛を
伸ばしてたトシツネ君と横からコメントが入る)。手鑑には「小松黄門菅原利常卿」と記されて
いて、前田家は菅公の末裔と称しているのね。だから教養があるんだよ~ん、松平(源氏)なんて
名乗りたくないよ~ん、と強調してるのか(笑)

他の美術展については、また後で。


2012-04-09(Mon) 01:54| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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