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7月と8月に見たもの。 書と魚とお化け(その1)

まずは「書」から
東京国立博物館「和様の書」は始まってすぐ、出光美術館「文字の力・書のチカラII」は最終日に駆け込みで見てきました。どちらも日本人の文字に対する思い入れたっぷりなお宝満載の展示で、時間が空いたけど、連動して見ることができてよかった!

さて、今回のわたくし的目玉は大阪の四天王寺が持っている「扇面法華経冊子」巻一 (トーハク「和様の書」)
hokekyou.png

チラシに載ってるのを発見した時は小踊りしました。中学か高校の教科書で目にして以来、実物を拝みたかったものなのです。期待どおりの素晴らしさで思わずため息。全部見終わった後、最後にもう一度これを見に行ってまたため息でした。
公達が文を読み上げるのを年若い姫(髪がまだ短いでしょ)が文机に頬杖ついて聞いているというこの絵、可愛くてロマンチックでしょう?しかもこの可憐でしかも豪華な絵の上にびっしりと写経しちゃうというのがすごいじゃないですか。「極楽浄土」を必死に願ったとはいえ何という贅沢!雨が降ってきたら傘の代わりにさっさとエルメスのスカーフを被っちゃう大英帝国のやんごとなき姉妹を彷彿とさせますなあ。

トーハクのウリの一つがあの藤原道長くんの自筆「御堂関白日記」と「金峯山埋経」「金峯山埋経」は写経ですから丁寧に書かれていますが、「御堂関白日記」の字は素人目から見てもはあまり上手くない。
考えてみたら、お公家さんが皆字が上手だったってことはないでしょうし、三筆だの、三蹟だのとよばれる人たちの方が特殊なのでしょうね。

トーハク、出光とも本阿弥光悦の書を楽しみにしていたし、実際に楽んだのですが、今回は三蹟と天皇の書におお~となりました。朝廷は政治と文化の発信元ですもの、この人たちがいなくちゃ和様の書は始まらない。毎回新しい発見があります。トーハク、出光ありがとう。

トーハクは三蹟コーナーを設けてくれたので、その違いをはっきり認識しました。並べてると素人でもよくわかる。小野道風は豊麗、藤原佐理は流麗、藤原行成は柔らかで丁寧という印象。

帰宅してからいろいろ調べてみたら、花札でお馴染みトーフーくんは負けず嫌いで激しやすく結構嫌われていたらしい。たっぷり豊かな字からおおらかな人と思っていたのでかなり意外。
コーセーくんは仕事ができて気配りの人、道長くんと主上(おかみ)ともに信任が厚く。正二位まで上がった。でも時の権力者二人に挟まれてストレスたまっただろうなあ。トーフーくんに憧れていたそうですが、こちらは書に性格が表れていますね。
3人の中でわたくしは佐理の字が好みなのだけど、サリーったらずぼらで大酒呑みでどうしようもない人だったらしい。酒の上の失敗や職務怠慢のせいでやたらと詫び状を書いたが、その字が素晴らしすぎるので自筆の書が手に入るならって大目にみてもらえたとか。ゴメンネ文でも本人が生きてる時からお宝って、日本人の文字に対する思い入れの強さを感じますね。

さて天皇自筆の書、わたくしが見に行った時に展示されていたのは伏見天皇と後陽成天皇の書でした。伏見帝は空海や行成から多くを学んだそうでバランスのよい優美な文字、後陽成帝は文字がそのまま絵画のような印象。
こちらも調べてみたら、伏見帝は鎌倉幕府と、後陽成帝は秀吉や家康と丁々発止やりあった方々なのね。…と、後陽成帝は関ヶ原の合戦の時、細川藤孝(幽斎)の命を救ったお方だったんだわ。伝家の宝刀、古今伝授!なんて前に書いていたのをすっかり忘れていました。
歴代の天皇は能筆の方が多いそうです。んでその強大な文字の力で和歌や写経だけじゃなくお手紙も書いちゃうから、争乱の元にもなってしまう。後白河、後醍醐ほどメジャーでなくても皆様波乱万丈な人生を送られる方が多いようでカリスマは大変。

光悦くんは10月下旬から上野毛の五島美術館で大々的にやるので、こっちが楽しみ。



お魚と妖怪は最初の連休中にアップする予定。





会場には「とめはねっ! 」女子高生が多数。熱心にメモしたり、書を見ながらエアーとめはねっ!をしていました。わたくしは現代の書にはあまり興味が湧かないせいもあって習いたいとは思わないけど、くずし字は少しでいいから読めるといいなあ。ということで、かな字典と天皇の書の解説本も見つけたのでアマゾンで入手してしまいました。

お値段手頃すぎるぐらい手頃。携帯用に便利。
字典かな―出典明記字典かな―出典明記
(1972/03)
笠間影印叢刊刊行会

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内容は上と同じですが、こちらは付録の古筆拾影に翻刻が付いています。
字典かな―写本をよむ楽しみ字典かな―写本をよむ楽しみ
(2003/09)
笠間影印叢刊刊行会

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天皇の書 (文春新書)天皇の書 (文春新書)
(2006/04)
小松 茂美

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2013-09-13(Fri) 04:41| 美術散歩| トラックバック(-)| コメント 0

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